今の世の中には問題が山積みですね。将来のこの国が直面することになる問題として、国民の精神疾患があります。国民一人一人がしっかりとした肉体と強固な精神力を持ち合わせていれば間違いなくこの国は世界一となること請け合いです。ところが、辺りを見回してもあっちがどうのこっちがどうのと言って肉体的にしんどい事を理由に楽をしてしまい、どんどん精神的にも肉体的にも弱い人間が増えているように思います。その人達を支援しないとそんな人ばかりになったら困ると思うあまり、支援し続け無ければいけない現実を作っています。
現役の精神科医の上野英樹さんは精神疾患の患者さんを社会に送り出して復帰させるという理想を掲げて仕事はしているが、それが上手く行くと自分の仕事がなくなってしまう・・・。自分も雇われている身なのでそれも困る・・・???みたいなことをおっしゃっています。
私が小学校の低学年、つまりは昭和40年代くらいまでは、犬を飼っている人も猫を飼っている人も既に居ましたが、犬猫を専門とする動物病院はほとんどこの世に存在していませんでした。おかげで犬も猫もあまりいたい思いもせず、短いかもしれませんが犬は犬らしく、猫は猫らしい生活が出来ていたのではないでしょうか?何ともこれが難しいというか、面白いことに、もしかしたら医者も獣医も弁護士も警察官も教師も居ない方が幸せな国ができあがるような気がしてならないのです。
まあ、今こんな事を考えても仕方ありませんが、何も教えてもらえない環境を作ることで学びたいという欲が出てくると思うんですよね。
最近何だか初診の飼い主様が毎日のように来院されます。昨日来られた柴犬の飼い主さんは、前飼っていた雑種が16年生きた。とっても良く言うこともわかるし可愛い犬だったのに、今度の犬は大変なんです。と言う事での来院でした。この方はお金を出して買ってきた柴犬なので、ショップの人の言うとおりにして、ネットやテレビに出てくる情報に依存した飼い方を一生懸命言われたとおりに実践して来られたのです。結局、飼い主が犬を大事にし過ぎてしまった結果主従の逆転がおこり、今の問題があるように思えたので、率直にそのことをお伝えしました。70歳くらいの女性が連れてこられましたが、最後まで前の雑種が可愛かった話ばかりなさっていました。結局その子にはなんにもしてやれなかった、だからこの柴犬には・・・。反面教師の様な一場面でした。
さてさて、どっちが幸せなのでしょうね?