何やら、日本獣医師会も論戦に参加し始めて新たな展開かもしれません。本当にこの国に今必要な獣医師は犬や猫の獣医師ではありません。国民の食の安全を担う牛、豚、鶏、養殖魚などに関係する獣医師です。そういった職場の獣医師こそ絶対的人数不足です。犬猫を診ている獣医師はそれに全く気付くこと無く(自分がそれに興味が無いから当たり前)新学校開設の費用を既存獣医大学の高度医療に関する経費に充てる方が効率的と考えている人が多くいます。
人間が生きていなければ犬も猫も飼えません。このまま犬猫の高度医療の充実を謳う獣医関係の大学が増えると、それこそ治療費が高騰するばかりで、今以上に犬猫も飼えない時代が来てしまいます。実は行き詰まっているのは犬や猫などを対象とする獣医師の方です。日本の獣医療が欧米に追いついていないと言うのは間違いありませんが、そもそも、犬猫の存在そのものの価値観が追いついていませんから、獣医量ばかり高度化しても、高額化が進むばかりですよね。そんなことになると、いよいよアメリカの二の舞です。
もしも加計学園が開設されるようなら、産業動物専門科として成立させる事を提案したいですね。四国なら、畜産も漁業にもかなり将来有望な会社や団体が多くありますので、特区とするならそこまで限定してはどうでしょう。
獣医師会を動かしているのは実質犬猫関係が多いと思います。そうなると東京都と同じで現場の意見が尊重されにくくなります。つまり、本当に必要とされる産業動物獣医師の意見は少数意見として、尊重されること無く、多数決という単純作業で抹殺され、結局経済優先の辛い選択を強いられることになるのでしょう。いい加減、それくらい気づけよ。勉強しか出来ない、このバカどもめ。