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November 17, 2008

大阪の学会で ID:1226924687カテゴリー » 院 長

大阪の学会に参加してきました。学会そのものは変わりなく盛況でしたが、物の動きや変化はあまりなく、マンネリ化でしたね。いろいろな症例発表の中で率直に感じたことは飼い主のニーズに合った治療を心がける、つまり高額、高齢等の理由から獣医学的な側面よりも飼い主の心情的な側面をやや重要視するようになってきたと感じました。これは非常に良いことである反面、学問的には面白くない発表になっていると思いました。以前はそんなことまでして良いのかと疑うくらいの治療や手術の発表があったように思います。それに協力していただける飼い主さんが多く存在した良い時代だったということでしょう。最近は都会の大学病院での訴訟が多く、近隣の開業者からの二次診療依頼があっても すぐに受けてくれない場合や、結局積極的な治療をしないで返されるケースが増えてきたとある同級生獣医師が言ってました。ですから、発表者も大学の先生よりも個人的に二次診療を進めていく志の高い(?)動物病院の発表が増えてきたと思います。まあ、少し前のアメリカ式ですね。このままだと、そのうちアメリカと同じ道を辿っていく様になるのでしょうね。個人的には仕方ないので受け入れますが、学問的には停滞しそうです。
話は変わって大阪でとっても驚いたことがあります。土曜の夜に同行したスタッフと食事に行った帰り、タクシーを拾おうと思ったら道路はタクシーだらけでどこでも拾える状態でした。3車線の道路が、空車表示のタクシーで渋滞しているではないですか。不景気を通り越して、もう最終段階に入っているって感じでしたね。これでは税収は減る一方で、大阪橋下知事の言っている対策だけでは不十分で、もっと府民が一体になって相当がんばらないと良い方向へ変われそうもないですね。
こんな状態なのに、未だに高度医療と獣医師の地位向上を目指した獣医学会の進む道はこれでよいのか心配になりました。おしまい、院長。

Up — posted by 管理人 @ 09:24PM