今日も朝から糖尿病、腫瘍などで来院する犬や猫。飼い主さんは心配でお先真っ暗な表情で来られます。まあ現実を受け入れるって大変ですよね。みなさんとっても辛いと思いますよ。
先日から読んでいる本に面白い考え方が載っていました。『私はガンで死にたい』という考えを持ったお医者さんの意見です。日本人の場合、元気だったのにぽっくり死んだなんて言うのが理想だと思っている人が多いと思います。でも、この先生、いろいろ考えたりやり残したことを実施する事が出来るから、死を迎えるまである程度時間的猶予のあるガンで死にたいという見解を書いていました。なるほど、そうとも言えますよね。最近の医学は余程間違った先生を選択しない限りガンになって直ぐに死ぬことはないでしょう。
だけど、反面心ない医師から、いきなり告知されたりするとお先真っ暗になって立ち直るまでにある程度時間を費やしてしまいますよね。(動物の場合は人より特に病状の経過が早いのでそう簡単にガンで死んだ方が良いとは思えませんが・・・。)
まあ、いずれにしても死という場面に遭遇する確率は人も動物も100パーセントですから、この治療で何パーセントは助かりますって表現をする医者がいる限り、ガンでは死にたくないって言う人が減ることはないでしょうね。