先日お休みを頂いて大急ぎでマレーシアに行ってきました。今回で3度目のマレーシア訪問です。毎回訪れる度に発展しているこの国を見ていると、昔の日本と少しかぶることがあります。変な言い方かもしれませんが、貧困と不自由と差別のありがたさを感じますね。皆お金に飢えているし、欲のかたまりの様にも見えてしまう若者を中心とした圧倒的なパワー。日本では熱狂的なプロスポーツのサポーターみたいな感じかな。
今回一番感動したのは、クアラルンプールのホテルから食事に行くためにモノレールに乗ったときのお話です。目の不自由な老人が白い杖を持ってモノレールに乗ろうとしていました。すると乗車している客もこれから乗車しようとしている人もみんなでそのおじいさんを支えてあげて、道を空けて席を譲るという日本でも昔はあったであろう当たり前の光景です。誰が言い出した訳でもなく、みんな見事なチームワークでしたね。何だかそれを見ただけでここに来て良かったと思ったくらい新鮮な感動でした。
同乗してそれを目の当たりにした我々日本人4人で考えました。今の日本人だったら駅員を呼びつけて、自分では何もしようとしないなあ。おまけに駅員の態度が悪いとか対応が遅いなんて悪口メールを匿名でネットに公開するんだろうなあ、ってね。それが日本政府や国民の謳っている自由で平等で安全で安心な国の現状ですね。
そんな気持ちの良い経験をして日本に帰ってくると、何だか携帯電話とにらめっこの日本の若者が目につくことつくこと。過去の遺物となりつつある私からみると親日で日本をお手本にしているマレーシアの方が本来の日本で、帰ってきたこの国が外国じゃないの?って思いたくなってしまいました。
面白いよね。あーー、いやいや、面白くないって思った方が良いのかもしれません。