先ほど、ペット保険会社(○ニコムさんじゃないです)から診療費の問い合わせがありました。今年になって同じこの症例で何と2回目の問い合わせです。柴犬の骨折手術に関しての問い合わせだったのですが、結局聞きたかったのは本当に手術したのか知りたかったみたいです。理由は入院期間が極端に短いことと、診療コストが安い(安すぎる)からみたいです。面白いでしょ。だから、田舎はこんなものですよ、って言っておきました。
若い柴犬だったってこともありますが、年末に骨折して直ぐ手術、翌日退院して、2月初旬にはちゃんとニコニコお座りしていましたからね。結局教科書通りにしないから上手く行くんですよ。教科書通りだとお金はかかるし時間も労力も大変。まあ、私の場合はコーディネーターを兼ねた獣医師を自負しているので、目的が明確である場合は出来るだけ簡便、安価、迅速を目的とした方法を選択することにしています。高度、高価な昨今のトレンドは経済学者と獣医学者が絡んでいますから要注意です。
去年はピレネー犬の上腕骨骨折の症例でも同様のことがありました。老犬でしたので翌日退院してもらったんです。もちろん、元気に歩いていますよ。超大型犬、ましてや老犬ですから、目的が骨折を治すことではなくて、寝たきりにならないことと言う目標を掲げた手術になったわけです。普通は骨折を治すことがまず先だと思いがちですよね、ところが私の頭の中のコーディネーターさんが上手く指示してくれたのでした。ですから、あるていど危険は承知の上でも翌日退院なんですよね。まあ、深すぎて理解できない人も多いと思いますが・・・。なんちゃって
自慢ばかりしていても面白くないですよね。もちろん、失敗もするし、飼い主様に怒られることもあります。だけど、それが普通のこの業界、この時代です。
実はここだけの話ですが、毎日とっても楽しいってことがホントの自慢なんです。ナイショですよ!