7年が経過したのですね。私の長女も仙台の大学に在学中、震災に遭遇しました。その3年後、卒業から就職への引っ越しの時に怖々仙台市の海岸沿いに車で傷跡を見に行きました。高さ3メートル以上の場所にある道路標識が3年経っても曲がって泥だらけでした。田んぼだったと思われる農地は汚泥で覆われ、3年経ってもこんなモノかと思ったものです。
テレビで見る限り復興が進んだかどうかは判断できませんね。あの時生き残った老人達も更に7歳年をとり、少子高齢化が加速しているに違いありません。復興の妨げはやはり少子高齢化が大きく影響しているとしか思えません。これがもしも首都圏で起こったことなら復興することによって将来の経済も潤うことが確実ですので東北地方とは全く逆の経済効果が期待できます。
残念ながら、東北も、熊本も少子高齢化が顕著でみんな将来を不安視してかつかつで生活していたのに、とどめを刺されたわけです。それなのに外野であるマスコミ連中が復興、復興と騒ぎ立てれば立てるほどテレビで情報を得ているお馬鹿な政治家達が税金の無駄遣を平然と行い、土地や建物の整備をしようと考えます。ところが人が戻らなければ経済的に行き詰まることは誰でも考えれば解るはずです。震災前と同じ生活なんて出来ないし、出来るわけが無い。そのうち人がいなくなって経済的に行き詰まる人々があふれかえることはそもそもこの国の田舎では数十年前から解りきっているはずです。それが震災の為にやや早まったと考えることが普通だと思いませんか?
契約書をいとも簡単に書き換える事で物事を曲げても殺されないこの国、すでに地獄への一本道を駆け下りるしか無いと断言できますね。ほんと、この国では長生きしたくなくなります。