コロナの第四波?まあ、はじめからわかっていたようないないような。
とにかくこの国はお人好しが多い国ですから、少し患者が減ってきたら心が緩むし、増えてきたらドキドキするし。こんな時だからこそ、行政がしっかりとした指針をはっきりと示す時だと思うのですが、何せ一人では何も出来ない田舎の長男坊が集まった集団ですから、みんなで相談しないといけません、って事で後手後手に。
先日から、いろいろ問題山積みの老犬が居ます。少し前にマダニのせいで血液の病気になり、死にそうなくらいの貧血に。なんとか強い薬に耐えてくれて元気になったので次の問題を解決する為に昨日飼い主と相談をはじめました。それは左目の瞬膜という場所からの出血です。幹部は少し前から出血を繰り返し、黒ずんで組織が厚くなってきました。私のみたてでは悪性の腫瘍なのですが、検査をして病理検査をして確認をする必要があると説明するのが普通ですよね。私の意見はそうではありません。眼球ごととったあとで検査をしませんか?と言う提案です。実は今回の感染症治療前から悪性腫瘍の可能性をお伝えしていましたので、結構時間が経過しております。これから検査のための麻酔、その結果を見てからあらためて全身麻酔下で眼球摘出をするという方針が普通だと思います。そうなると、元々寿命の短い動物ですから、転移の可能性がより高まってしまいます。飼い主様は同居していない家族と相談をしたい、との事でしたが、都会暮らしの若者が相手だと教科書通りの治療になって、お金も時間もかかりますがよろしいでしょうか?とお伝えしておきました。と言う流れでご夫婦だけで相談される事になり、結果来週オペすることとなりました。
動物を取り扱う仕事の難しさと、マニュアル通りの無責任仕事の違いと言う事でしょう。
田舎の獣医師で良かった良かった。以上!!
PS
今日はナスとキュウリとトマトを植えますよ。田舎獣医師サイコーです。