先日の大門高校での出前授業。楽しかったのは私だけだったかもしれませんね。なぜなら、昨日送られて来た感想文が5人分だけしかなかったからです。
私の記憶では2名の欠席がいたので、出席者は30名弱、そのうち届いた感想文は5部。講演会終了後の担当の先生のお話では、生徒が感想文を提出し、演者に送る前に添削をして郵送すると言う意味に捉えられる説明があったので、私の頭は???。案の定、大人の解釈の入り込んだ当たり障りのない名文ばかりが送られて来たわけです。私の講演の内容とは異なる状況ですね。
大人達がそんな態度だから、演者とは意見の違う学生達の考えは世の中に全く反映されません。そんなお世辞だらけの感想文にもちろん不快感は抱きませんが、その他の学生達の意見は全く見えてこないわけです。それでは演者も、感想文の届かなかった学生の気持ちも実は無視していることと同じに思ってしまうわけです。とてもつまらなかった、とか、時間の無駄だったとか言う感想文があっても良いと思うんですが・・・。今の教育現場の現実を見たような気がします。
私が大門高校の1年生だった頃、担任は国語科の木村先生。道徳の時間に部落問題のお話しがあって、それについての感想文の提出が宿題となりました。私以外の生徒はとりあえず『提出』していた様ですが、私は提出しないことが自己主張と考え、提出拒否を1年間貫きました。まあ、この頃からアホな学生ではありましたが、学期末懇談のある度、木村先生が、お前だけ提出していない。とりあえず出すだけで良いのに何でそれが出来ないと普段とても大人しい先生でしたが少し強い口調で仰った事を今でも覚えています。提出しない事が私の感想です。と生意気なことをその当時から平気で言ってましたね。先生もさぞお困りだったことでしょう。
そんな学生が今でもいるんじゃないかと思い今回の事で私の過去を思いだした次第です。
担当の先生の感想文の中には多数意見に惑わされることなく・・・。と言う所に感銘を受けたとの記載があったのですが、それも社交辞令なのか、そのまた上の先生のバイアスがかかっているのか・・・。
大門高校のみんな、がんばれよーーー。ってエールを送るしかありませんね。