農業は儲からないと諦めて会社員になって街に出て行き生まれ育った土地は荒れ放題。ポツンと一軒家になっていくわけですね。
最近、草刈り動画のユーチューバーさんで大分県のゆうじさんと言う方の動画をよく拝見しています。私が久井町で休耕田の草刈りに邁進していた2011年からの約8年間を思い出すような動画です。その当時、耕作放棄地の問題を目の当たりにして、なんとかきれいな農場に出来ないかと勝手に土地を借りて勝手に草刈りや雑木の整理をして汗を流して満足感を得ていました。もちろんお金は使うばかりで何の得にもならない。本当に限界集落の限界はここだな(儲からないこと)と実感したあるときから全く開墾が進まなくなりじり貧で終わってしまいました。
最初は草刈りもチェンソーでの丸太きりも知らないことだらけでとても勉強になりましたから、勝手に『世の中、金じゃないよね』なーーーんて、おばかな考えに脳みそが洗脳されていました。凄く体力も使うし、汗もかいて家に帰った後のビールが美味かった。だけど、結局1円にもならず、持ち出すお金ばかり。動物病院という仕事を持っているから出来たことなんですよね。当たり前ですが、当時は仕事と草刈りで体力的にも精神的にも満たされていました。今から思うとタダそれだけ、限界集落を諦めるだけでした。
先日のゆうじさんの動画中で語られていた限界集落の現実とそれに真摯に向き合った事による一つの答えを聞いてなるほどなぁと感心させられました。いくら仕事をしても、自己満足で終わってしまう人が多いとの意見はとても普遍的でまるで福沢諭吉の学問のすゝめに書いてあった様な意見でした。
私も後8ヶ月もすれば満60歳です。今後を見つめて老後と向き合って精神的にも肉体的にも、あと経済的にも自立出来るおじいちゃんを目指しますよ。もっともっと勉強しなければなりませんね。楽しみが増えました。チャンチャン!!