症例はミックス犬（だと思う）、両側性の白内障ですが、先日まで何とか視覚が残っていたけれど、ここ数日ほとんど見えなくなったとの事でオペとなりました。今回は程度の軽い（視覚の改善が認められそうな）方のオペなので、失敗は許されません。20日の金曜日に手術をして、その日のうちに何となく見えてそうな感じでした。昨日は外での散歩で視覚の復活が確実なものと判断でき、合併症も今のところ無さそうなので先ほど退院して頂きました。
2年前に白内障専用の機器をうん百万円で購入し、今回で3症例目。残念ながら2症例目は合併症が出て縮瞳してしまい視覚回復出来ておりません。本当に申し訳いことですが・・・。
機器導入時に消耗品のパックが6つ添付されていますので、あと3頭はオペコストを抑えて実施することが出来るのでとりあえず、当院の理解ある飼い主様のみオペを実施することにしています。
以前、この仕事を沢山持つ趣味の中のひとつと、世間様には失礼な発言を何度かした事があると思いますが、私の年代の獣医師で回収不能と分かりきった投資をし、それなりのトレーニングにあえて挑戦するモチベーションと失敗を恐れない精神力。これを支える周りの人々（スタッフや飼い主様）。普通の感覚では出来ませんね。だから分かりやすく（？）趣味と位置づけることで無理矢理納得しているだけなんですよね。
先日お話しした椎間板の手術もそうですが、結果が出たときのうれしさは格別です。経験した人にしか分かりません。なにせ、同じように手術をしても結果の出ない場合もありますから・・・。
今の獣医大学を出ても、白内障のオペなんか全くトレーニングしていませんので、勇気があって、精神的にも肉体的にもタフな人でない限り、この手術に挑戦しようと思う人は、そう多くは無いと思います。情けないけれど現状ですね。
小学校の低学年の頃から、模型作りをしているときは、ご飯も風呂もトイレも宿題も忘れるくらい集中していた事が役に立っているのでしょうね。ちなみに、今でもプラモデルは少しずつですが作っています。（スカイラインGT-R、ランチアストラトス、ホーク�供▲茱轡爛薀好坤�GSX-Rの同時進行）5分でも時間が余ったら少しだけパーツの切り出しをしてイメージを膨らませるわけです。そうするとプラモの作成手順も眼科のオペと同じで夢に出てきて違った発想が生まれたりするから面白いですよね。
さあ、今日は天気が良いからちょこっとショートツーリングにでも行って来ましょう。
— posted by 管理人 @ 08:58AM
